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体験談

年商1.6億の事業から2億の負債、そして自己破産。きこにいの全記録

これは僕、きこにいの話だ。年商1.6億の事業を回していた20代の男が、2億の負債を抱えて自己破産し、うつ病になり、そこからどうにか再起するまでのリアルな記録。

正直、書くのはしんどい。でも、同じように借金で苦しんでいる人がいるなら、少しでも参考になればいいと思って書くことにした。

事業が軌道に乗るまで

20代前半で事業を立ち上げた。詳しい業種は伏せるけど、最初は本当に小さな規模だった。寝る間も惜しんで働いて、少しずつ売上が伸びていった。

2年目くらいから急激に伸び始めて、年商1.6億に到達した。周りからは「すごいね」「若いのに」と言われた。自分でも「いける」と思っていた。

今思えば、この時点で自分を過信していた。売上が伸びている時って、自分が特別な人間だと錯覚してしまう。調子に乗っていたと言われれば、その通りだ。

拡大と失敗

売上が好調だったので、事業を拡大した。新しい拠点を作り、人を雇い、設備投資をした。銀行からの融資も受けた。「このまま行けば年商3億は見える」と本気で思っていた。

でも、拡大のスピードが速すぎた。固定費が一気に膨らんで、売上が少し落ちただけで資金繰りが回らなくなった。新しい拠点の立ち上げもうまくいかず、赤字が続いた。

ここで撤退すべきだった。でも、「もう少し頑張れば持ち直す」と思ってしまった。追加で借入をして、さらに投資した。完全に判断ミスだ。

結果的に、負債は2億円にまで膨らんだ。売上は落ち続け、借金の返済だけで月に数百万が飛んでいく状態になった。

資金繰りに追われる日々

この頃の毎日は地獄だった。朝起きた瞬間から「今月の支払いをどうするか」で頭がいっぱい。

取引先への支払い、従業員の給料、銀行への返済。どれも遅らせるわけにはいかない。でも、口座にお金がない。

知人に頭を下げて借りたこともある。嫁にも心配をかけた。でも、プライドが邪魔して「大丈夫」と言い続けた。大丈夫じゃないのに。

電話が鳴るたびに「催促かもしれない」と心臓がバクバクする。夜は眠れない。食欲もない。体重が10キロ以上落ちた。

弁護士に相談

限界だった。もうどうしようもないと分かっていたけど、自己破産という選択肢を受け入れるのに時間がかかった。

「自己破産なんて人生終わりだ」と思っていた。社会的に終わる。二度と這い上がれない。そう思い込んでいた。

でも、嫁に「一度、弁護士に相談だけでもしてみたら」と言われて、無料相談に行った。これが転機だった。

弁護士は淡々と、でも丁寧に説明してくれた。「自己破産は人生の終わりじゃなく、再出発のための制度です」と。この言葉は今でも覚えている。

自己破産の手続き

弁護士に依頼して、自己破産の手続きを開始した。弁護士費用は分割払いで対応してもらえた。

手続きの流れはざっくりこうだった。

  1. 弁護士に受任通知を出してもらう(これで督促が止まる)
  2. 必要書類を揃える(預金通帳、確定申告書、家計簿など)
  3. 裁判所に自己破産の申立て
  4. 破産手続開始決定
  5. 免責審尋(裁判官との面談)
  6. 免責許可決定

僕の場合は管財事件になった。事業をやっていたので、管財人が入って財産の調査が行われた。申立てから免責許可までは約6ヶ月かかった。

弁護士費用は約40万円。裁判所への予納金は管財事件だったので約20万円。合計で60万円くらいだった。

免責までの精神状態

受任通知を出してもらった瞬間、督促の電話はピタッと止まった。これは本当にありがたかった。

でも、気持ちは楽にならなかった。むしろ、「自分は破産する人間なんだ」という現実が重くのしかかってきた。

周りの人の目が気になった。近所の人、元取引先、友人。みんなが自分を「失敗した人間」として見ているような気がした。実際にはそんなことはなかったと思うけど、当時はそう感じていた。

この頃からうつ病の症状が出始めた。朝起きられない。何もやる気が出ない。テレビを見ても、本を読んでも、何も頭に入ってこない。生きている意味が分からなくなった。

うつ病との戦い

心療内科に通い始めた。抗うつ薬を処方してもらい、カウンセリングも受けた。

薬を飲み始めてすぐに良くなるわけじゃない。効果が出るまで2-3週間かかると言われたけど、その2-3週間が永遠に感じた。

嫁がずっとそばにいてくれた。何も言わず、ただそこにいてくれた。あの時、一人だったら本当にどうなっていたか分からない。

少しずつ薬が効き始めて、「最悪の状態」からは脱した。でも、完全に回復するまでにはかなりの時間がかかった。

TikTok配信との出会い

免責が降りて、法的には借金がなくなった。でも、心の傷は残ったままだった。

何をすればいいか分からない日々が続いた。仕事をする気力もない。でも、何かしないと生活できない。

ある日、なんとなくTikTokを見ていて、「配信してみようかな」と思った。別に何かを発信したかったわけじゃない。ただ、誰かと話がしたかったんだと思う。

最初は数人しか見に来なかった。でも、自分の体験を話し始めたら、少しずつ人が集まるようになった。「自分も借金で苦しんでいます」というコメントが来た時、「あ、僕だけじゃなかったんだ」と思えた。

今の生活

今は TikTok で @kiconneet として配信を続けている。嫁と二人、品川区で暮らしている。

贅沢な生活ではないけど、借金の重圧がない日常は、それだけで幸せだ。クレジットカードは作れない。ローンも組めない。でも、それで困ることは意外と少ない。

自己破産は確かに辛い経験だった。でも、あの時あの選択をしなかったら、僕はもっとひどいことになっていたと思う。

借金で苦しんでいる人に伝えたいのは、「自己破産は逃げじゃない」ということ。法律で認められた、人生をやり直すための制度だ。恥ずかしいことでもない。

まずは弁護士に相談してみてほしい。無料相談をやっている事務所はたくさんある。相談するだけで、少し気持ちが楽になるはずだ。

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